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マスク不足の原因と今後の課題
2020/ 06/ 23新型コロナウイルスの影響で日本中からマスクが消えとても心配していたのですが店頭にはチラホラと戻りつつあるようです。
特に医療機関でのマスク不足が深刻化し現場で働く人からも悲鳴が上がっていました。
無い物はない、と言われても患者が運ばれてくれば治療しないわけにもいけないし他の手術などでは必需品のマスク
どうして日本はマスクがこんなに不足しているのでしょう。
まず新型コロナウイルスの蔓延で個人、医療機関、問わずマスクを求める人が通常の5倍~10倍に増えました。
更に中国政府は否定していますが国防法の発動により輸出に規制が入り自国優先にマスクの流通が始まったため
日本の輸出元である中国からのマスクの供給が激減したことがマスク不足に繋がっています。
何故、日本で生産するマスクが少ないのか
一言で言えばマスクを作っても利益が出ないため8割くらいを輸出に頼っているのが現状
一般の家庭用マスクの価格は卸値で1枚12円なのに対し医療用マスクは1枚4円と価格破壊が起きていました。
これがマスクでは利益が出ない理由で日本のマスクメーカーも廃業に追い込まれたところもあるようです。
何故、医療用マスクは安いのか
診療報酬の削減により医療機関でも医療費の削減が進んでいます
マスクは診療報酬の対象外のため病院側が負担しているのが現状
なので卸売り業者はマスクの値段を底値まで下げて他の医療機器で利益を出しているようです。
病院のマスク不足が起きた原因 まとめ
① 医療現場のコスト削減で価格破壊がおき医療用マスクでは利益が出ない
② 結果として安価に作れる中国に製造を依存するようになる
③ 世界的な蔓延で輸入が滞りマスク不足になる
医療の現場で使うマスクは主にサージカルマスクとN95マスク
サージカルマスクの使用目的は主に自身の飛沫を出さないことが目的
N95マスクの使用目的は自身がウイルスを吸い込まないことが目的
ですので医療の現場ではどちらもマスクも必須のアイテムとなります。
サージカルマスクのフィルターは三層構造でできており
外側のフィルターは患者の血液や体液などの飛沫防止
内側のフィルターは自身の唾液や汗を外に出さない
真ん中のフィルターは高機能フィルターで微粒子の侵入を防いでくれる
N95マスクはウイルスを吸い込まない防塵設計
高機能フィルターであるメルトブローンフィルターは細かなゴミやウィルスをフィルターに吸着させます。
メルトブローンの繊維を緻密にしすぎると息苦しくなるため電気を帯電させることで捕集率を上げています。
フィルターにエレクトレット加工されたメルトブローンを使っているか調べるときはマスクを1枚破り、真ん中のフィルターにティッシュを近づけ、ティッシュがくっついてきたら静電気が起きている証拠です。
マスクが市中に出回ってくると粗悪品のマスクも流通しだします、値段の安いマスクに飛びついて効果のない粗悪品を買わないように注意しましょう。
今後のマスクの課題としては国内でマスクを生産できる体制を整えるべき
日本製のマスクは値段も高くなりがちですが、安価なマスクばかりを求めていては、またマスク不足に悩まされます。
特に医療機関においては高性能マスクは必須のアイテムです。
国産マスクを無くさないためにも国産の信頼できる会社からも同様に納入すべきだと考えます。
医療用マスクを確保するためには国営のマスク製造工場も早めに検討していただきたい。
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